-Uri Column- / Owarai


expectation 〜「M-1」2003年の予想〜

思わず、うーむ、である。
なにがって、M-1の決勝戦進出者が決まったのだ。


<M-1グランプリ決勝戦進出者>

2丁拳銃(吉本興業 東京)
麒麟(吉本興業 大阪)
スピードワゴン(ホリプロコム)
千鳥(吉本興業 大阪)
アメリカザリガ二(松竹芸能)
フットボールアワー(吉本興業大阪)
りあるキッズ(吉本興業 大阪)
笑い飯(吉本興業 大阪)
「M-1」公式サイトより

※決勝戦では、この8組に加え「ワイルドカード決定戦」の勝者が出場するらしい。

ともかく、このメンツである。

まずは「りあるキッズ」の名前にビックリしてしまった。ご存知、(おそらく)日本最年少のプロの漫才師である。
彼らの漫才は、瓜生ははっきり言って好きだ。ただしそれはややもすると、親が子どもの学芸会を微笑ましく見守るような、そんな危なっかしい錯覚を伴う“好き”に近い。
そんな彼らが堂々と「M-1」の決勝進出者に名前を並べるとは...。

次に驚いたのがスピードワゴンである。
「爆笑オンエアバトル」系(そんな言い方があるかどうかわからないが、そんな表現は確かに許されると思う。)の中では“すごく好き”の次の“けっこう好き”なランク(もちろん瓜生の中でのね)に位置している。が、並み居る強豪を打ち破っての、これは彼らにとっても快挙だろう。
ちなみに“すごく好き”には、パペットマペット、ドランクドラゴン、そして最近のオススメモジモジハンターなどがランクされている。

さらにちなみに、“けっこう好き”なのは江戸むらさき、だいたひかる、あたりかな。

話は逸れるけど、よく考えたら8組の出場組のうちほとんどが「爆笑オンエアバトル」系なんだ。ここでも思わず、うーむ、である。
「爆笑オンエアバトル」と「M-1」の審査サイドの嗜好が似ているのか、あるいは結局限定されたお笑い芸人のパイを各局が食い合っているのか...。
そう言えば「爆笑オンエアバトル」の常連を引っ張ってきてパッチワークみたいにつなぎまくってる番組もあるけど、それはそれで存在意義はあるんだと思う。

ブレイクしそうでしきれない、でもなんだか注目をちょっと浴びてるけどやっぱりなんだかなぁ、な「2丁拳銃」が残っているのは、瓜生的にはすごくうれしい。彼らはアドリブさえもっとおもしろければ、きっともっと露出されて然るべき、(瓜生に言わせれば)隠れた実力派なのである。がんばれ!

なんて感想ばかりでもアレなので、思い切って「M-1」優勝者を予想してみた。
が、優柔不断な瓜生の性格を尊重して、3つのパターンを考えた。
「ガチガチありがちパターン」「できればこうあってほしい希望パターン」「まさかそりゃないよね奇跡のパターン」である。

まずは「ガチガチありがちパターン」から。

決勝戦が昨年と同じ方式で争われるなら、上位三組に残るのは

麒麟
アメリカザリガ二
フットボールアワー

あたりだろう。「麒麟」のかわりに「笑い飯」を持ってきてもいいけど、実質的には「アメリカザリガニ」と「フットボールアワー」の一騎打ちと言ってもいいと思う。両者の実力は拮抗していると思われるので、熾烈な戦いになるのではないかと。
実はこの二組、瓜生の中では「漫才界における位置というか立場というかイメージ」がとてもカブっていて、甲乙つけがたいんだよね。

漫才の面白さ、という本質的なレベルでもこの二組はほぼ同レベルなので(つまりそれほどどちらもおもしろい)、どっちが勝つかはまたまた、うーむ、である。
予想すると言いながら逃げちゃうけど、結局は当日の漫才の出来具合かな、という結論しか出てこない。すまぬ。(“順番”ってファクターも重要なんだけどね。)

続いて「できればこうあってほしい希望パターン」。

瓜生的には「ガチガチありがちパターン」もいいけど、

2丁拳銃
スピードワゴン
笑い飯

あたりが残るととってもコーフンしてしまう。
先述したように「2丁拳銃」は実はとてもしっかりした漫才(もちろんおもしろい)が期待できるし、「スピードワゴン」は勢いで突っ走ってくれるし、「笑い飯」は独特の世界を現出(幻出?)してくれるしで、とっても楽しい組み合わせである。

ちなみに「スピードワゴン」は「アンジャッシュ」や「ドランクドラゴン」に隠れて今ひとつイメージが薄いかもしれないけど、東京漫才のいいところだけが濾過されたような、とっても素敵なネタを見せてくれる。コントでなく、きっちり漫才のスタイルを堅持しているのも好感度大である。

「笑い飯」は以前「評価不能」なんて書いたけど、この一年でかなり場慣れしたのか、いい意味での余裕が出てきたように感じられる。「笑わせる」というその一点を漫才の第一義とするなら、「笑い飯」は立派な漫才師になってきたのではないか。いわゆる“王道”とか“本道”から敢えてちょっと脇道に逸れようとしているのが、いい。

で、やっぱり優勝賞金は「2丁拳銃」に持っていってほしい。これはもー、瓜生の願望だけの意見である。

最後に「まさかそりゃないよね奇跡のパターン」。

これはもう

千鳥
りあるキッズ
ワイルドカード決定戦の勝者

が勝ち残って、最後の最後で「ワイルドカード決定戦の勝者」が賞金をかっさらっていく、ってシナリオ。

実は瓜生、「千鳥」ってよく知らない。ノーマーク。だからこそ、じっくり拝見したい。

「りあるキッズ」は、ネタを忠実に演じるのがイッパイイッパイで、だからこそいい結果が出ているんだと思うけど、変にアドリブ入れたり余裕があると勘違いしたりするとダメダメになっちゃうハラハラドキドキ感がまた持ち味になってしまっているという、とってもやっかいなコンビ。今はコンビ名の通り「子どもだから」で評価も甘くなされている面があるので、来年から一〜二年が彼らの勝負の時期だと思う。それで大化けするか、そのまま消え去るか、どっちのシーンも見えちゃうのもまた、ある意味で彼らの“可能性”なのかもしれない。

「ワイルドカード決定戦の勝者」は、60組以上の中から選ばれるらしいので、さすがに誰が選ばれるのかはわかんないけど、瓜生的には「ハリガネロック」が復活したりすると思いっきり楽しい。(そもそも「ハリガネロック」に「ワイルドカード決定戦」への挑戦権があるのかどうかすら知らないけど。)

で、一昨年、中川家と争った「ハリガネロック」が“不死鳥の如く復活して、そのまま優勝!”なんてことになったら、そりゃぁもう世間は大騒ぎでしょ。

もっとも、瓜生としてはやっぱり「$10」とか「ブラックマヨネーズ」とか「シンクタンク」とか「T・K・O」あたりに、もっともっと活躍してもらいたいのであった。多少ネタにムラがあるかもしれないけど、「M-1」決勝進出組に負けずとも劣らぬチカラはあるんだから。

Last Update : 2003/12/05

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