漫画のこと。

漫画についてのいろんなこと。コミック書評、各種作品の読後感想、旬なマンガのお薦め、漫画評論の紹介、さらには論考、随筆(エッセー)、コラムなどなど、書き散らせればいいなぁ。
<< OZ 完全収録版1# | 『サムライダー』(5) >>

『D-LIVE!!』(8)

『D-LIVE!!』(8)を購入。
スプリガン』や『ARMS』など、皆川亮二の作品はどれも一定のパターンにおさまるのはきっと有名なのではないだろうか。きちんと調べてないので、あくまでも印象だけれど。
「戦うこと」を余儀なくされた少年が、所属する組織(財団や企業など)と対立する組織のパワーゲームに巻き込まれつつ、それでも自我を失わないで仲間達とともにたくましく成長する、という黄金パターン。ちょっと色合いが違うように感じられる『Kyo』でさえ、戦闘か知恵比べかの違いがあるだけで、基本的な構成は一緒だった。
だから、はじめて『D-LIVE!!』を読んだときは、「対立する組織」がなかったので、「お、さすがに設定を変えてきたな」って思ってたんだけど、結局“キマイラ”の異名を持つミハイル・セルゲイヴィチ・カラマーゾフ(しかしいろんな意味ですごい名前だ...)なんて“敵役”の登場で、やっぱり同じような展開になりそうだ。
1巻を読んだときは「こりゃぁ3巻まで持たないんじゃないの?」なんて思っていたのに、気がつけばもう8巻。
「天才的なドライビング技術であらゆる乗り物を自在に操る高校生」なんて設定そのものに無理があるように思えたし、そもそも乗り物を絡めたストーリーなんてそんなに作れないだろう、なんて思ってたんだけど、まだまだ甘かった。「リアルな企業」が協力するなんて思ってもみなかったのだ。
ちなみに8巻では株式会社テムザック、オホーツク・ガリンコタワー株式会社、新明和工業株式会社の三社が「取材協力」の形でクレジットに名前を連ねている。
作者・編集サイドからのお願いなのか、あるいは企業側からの申し出なのかはわからないけれど、少なくとも「自社の開発した製品が悪をやっつける」なんて、広報担当者にしてみれば涙が出るくらいうれしい認知度アップのチャンスなので、相当な協力体制を提供できるのだろう。
「完結」の予想を超えた4巻あたりから、ストーリーもかなり手慣れてきた感じだし、作者が得意とする格闘アクションも出始めて(8巻ではおなじみ「プンン」が復活しているなって思ったらシナリオは七月鏡一だった...)、そういう意味ではやっと皆川作品になってきたように思える。
もちろん、もう「何巻まで」なんて予想はしないと決めた。

D-LIVE!!(8)』皆川亮二/小学館
author : uriu | 過去録 | comments (0) | trackbacks (0)

Comments

Comment form





Trackback URL

http://www.uriu.jp/manganokoto/sb.cgi/10

Trackbacks

CALENDAR
S M T W T F S
LATEST ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACKS
PROFILE
SEARCH THIS SITE
OTHER
Count :
Page top ↑