漫画のこと。

漫画についてのいろんなこと。コミック書評、各種作品の読後感想、旬なマンガのお薦め、漫画評論の紹介、さらには論考、随筆(エッセー)、コラムなどなど、書き散らせればいいなぁ。
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『ヒーローズ』(1)

ヒーローズ  (1)サラリーマンなら誰だって、大失敗の一つや二つや三つや四つは経験しているはず。でも、いくつもの大失敗をいっぺんにやらかしちゃったら、しかもそれが原因で会社をつぶしちゃったら...と思うと、ちょっと恐くなってしまう。
『ヒーローズ』は、ダメ社員二人組がひょんなことから会社を倒産に追い込み、とうとう起業するハメになってしまった、さぁ、どうする?ってストーリー。

以前からなんとなく書店で気になってはいたけれど、今回思い切って購入してみたらこれがもう大アタリ。三宅乱丈の描く一見大ざっぱで実は丁寧な画が、二転三転するストーリーにとても合っていて、読みやすさに貢献している。それに加えて、原作者である大山あつし(なんとこれがデビュー作らしい)のストーリーが、ややもするとご都合主義になりかねない話の展開を、必然と偶然がうまく噛み合った自然な流れにまとまっていることにビックリしてしまう。

たとえば、会社が企業ぐるみで行っている「やばいこと」が露見してしまう一連のシークエンスは、正直うまい!と思ってしまった。難を言えば主人公二人の性格付けがちょっとステロタイプかな、というきらいはあるけれど、さらにアイドル登場にはちょいと無理があるんじゃない?なんてところもあるけれど、全体的には複雑になりかねない話の展開をすらりと転がしている。きっと、とても頭のよい人なんだと思う。

起業を題材にした作品は、たとえば『DAWN』(作・倉科遼/画・ナカタニD. [Amazon] )みたいな、どちらかと言えばコッテリとした作風になるか、あるいは教科書的なハウツーになってしまうようなイメージがあるけれど、本作は軽めのタッチで、でもしっかり基本は押さえられていて、それでいてついつい「その先」を期待してしまう。

うん、買ってよかった。

(おまけ)
Googleで検索していたら、三宅乱丈氏への「エキサイトブックス」のスペシャルインタビューを見つけました。
...女性だったんですね。初めて知りました...。

『ヒーローズ(1)』作・大山あつし 画・三宅乱丈/講談社 [Amazon]
author : uriu | 過去録 | comments (0) | trackbacks (0)

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